宇宙船の先客
今日は朝から気持ちのいい晴れ間。
今朝も、はな と ゆき は仲良く並んで朝ご飯を食べました。
ご飯を食べ終えると、それぞれお気に入りの場所でお昼寝するのがいつもの流れです。
ところが――。
はな がいつもの宇宙船ベッドでお昼寝しようと見上げると、何やら白い影が見えました。
「ん? あれ?」
「だれかいるような…?」
いつもなら空いているはずの場所。
はな は不思議そうに見つめます。
もしかして…

もう一度よく見てみると、
「あっ、もしかして…」
どこか見覚えのある白いふわふわ。
そしてその予感は見事に的中しました。
宇宙船の先客

そう、その正体は ゆき。
いつの間にか、お姉ちゃんお気に入りの宇宙船ベッドをちゃっかり占領していました。
「ここ、なかなかいい場所かも♪」
そんな声が聞こえてきそうな表情です。
透明な宇宙船から見えるピンク色の肉球もなんとも可愛らしく、すっかりくつろいでいる様子でした。
今日は渡さないよ

気になった はな が様子を見に近づくと――
ゆき は宇宙船の中からじっとお姉ちゃんを見つめます。
「お姉ちゃん、今日はこっち来ちゃだめー。」
「ここは ゆき の場所なの。」
そんなふうに言っているかのよう。
普段はお姉ちゃんのあとを追いかけることが多い ゆき ですが、今日は立場が逆転です。
はな も少し驚いた顔をしていたかもしれません。
ご満悦の ゆき

お気に入りの場所を確保できた ゆき は大満足。
「これでゆっくり眠れるにゃ。」
そう言わんばかりに、宇宙船の中ですやすや。
安心しきった表情で夢の世界へ旅立っていきました。
その姿を見ていると、こちらまで眠たくなってしまいます。
お姉ちゃんの選んだ場所

宇宙船を譲ることにした はな。
「今日は仕方ないにゃ。」
そう思ったのかどうかは分かりませんが、窓辺のフローリングでのんびり過ごすことにしたようです。
6月の爽やかな風が窓からそっと吹き込み、床はひんやり。
はな は気持ちよさそうに体を伸ばしてくつろいでいました。
お気に入りの場所を取られてしまったけれど、結局は自分にぴったりの居場所を見つける はな。
そんなお姉ちゃんの余裕と、少しずつ成長して自分の居場所を広げている ゆき。
今日も姉妹それぞれの穏やかな時間が流れていました。